Koning's Weblog

流浪の末のBlogでございます。コンピュータ、言語、歴史、等々。なんでもあり。

Yr Wyddor

 ウェールズ語のアルファベットはウェールズ語で"Yr Wyddor"といい、辞書にリストアップされるのは29文字。英語と同じくローマ字(ラテン文字)を使う。
 と、ここまでは簡単なんだけど、ここからが厄介。
 まず何文字あるか?という事だけど、Gareth KingのOxford The Pocket Modern Welsh Dictionary(以下PMW)では29文字。wikipedia英語版では28文字。この違いは何か?というと「J」を含めるかどうか。
 伝統的な正書法ではJは英語からの借用ごにしか使わないけれど、現代ウェールズ語ではJを積極的に使う。例えば「日本」は伝統綴りでは「Siapan」だが、英語経由の「Japan」が多く使われている(BBC Cymru のニュースサイトでもJapanを使うし、前述のPMWでも巻末の国名リストにはJapanしか出てこない。一般に文字そのものの名前は英語と同じということで教えられる事が多い(Teach Yourselfシリーズから出ているwelsh, welsh dictionary, welsh grammarや前述のPMWには文字のリストはあっても読み方は出てこない。
 
 ただ、BBC Radio Cymruの人気番組C2のPodcastを聞くとわかるのだけど、タイトルコールで「エク ダイ(C2をウェールズ語で読むとこうなる)ラディオ カムリ」と言うので、文字の名前もウェールズ語の物があることを覚えておくと何かと便利。
 
 Sir. John Morris Jonesの「A Welsh Grammar Historical and Comparative (1913)」や水谷宏の「毎日ウェールズ語を話そう」にはこれらの文字の読み方が出てくるので、参考までにリストアップ。
 
 a, b, c, ch, d, dd, e, f, ff, g, ng, h, i, j, l, ll, m, n, o, p, ph, r, rh, s, t, th, u, w, y
 ウェールズ語による夫々の呼び名と、無理矢理なカタカナ表記(別の音も一緒くた)で並べると:
 â「アー」, bî「ビー」,ec「エク」, ech「エフ」, dî「ディー」, edd「エズ」, ê「エー」, ef「エヴ」, eff「エフ」, eg「エグ」, eng「エング」, âets「アエツ」, î「イー」jê「ジェー」, el「エル」, ell「エス」, em「エム」, en「エン」, ô「オー」, pî「ピー」, yff (ffî)「アフ(フィー)」, er「エル」rhî「リー」, es「エス」, tî「ティー」, eth「エス」, û「イー」, ŵ「ウー」, ŷ「アー」となる。
 
 このchとかddとかffは2文字なのだけど、1文字として扱われるので、fi (分解するとf-i)はffa(ff-a)より前に来る(英語なら迷わずfの次の文字がfとiなのでffaが先という)ことになるので、辞書を引くときは注意。

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